大学入試とスクールカーストの関係性

こないだの話から派生して。

高校時代の恩師に勧められて、「アメリカンティーン」という映画を観た。

これ、アメリカの田舎のハイスクールにいる5人の高校生を1年間追ったドキュメンタリーなんだけど、なんかもうメチャクチャ。笑

そんなにドラマある!?ってくらいに多くて、どこまでがドキュメンタリーなんだろうって考えてしまった・・・。

まあそこについては触れないことにして、この映画はスクールカーストとアメリカの大学入試の関係性を顕著に表してるんじゃないかな。

↑これ見てみて、だいたい誰がどのカーストに属しているのか分かるでしょう。


アメリカの大学入試においては、前回も触れた通り、課外活動を通してのリーダーシップがとても重要なファクターの一つになる。それは部活でもいいし、生徒会の会長でもいいし、まあ基本的に何でもいいのだけど。だから、日本とは違って、勉強ができるだけでは名門大学には入れない。

普通の高校のスクールカーストを見てみると、上から一軍、二軍、三軍に大きく分けられる。一軍は、スポーツが出来たり、人を笑わせるのが上手だったり、などの人気者が多いイメージ。もちろんこの層にも頭のいい子たちも当然いる。二軍は、物静かでお勉強ができる子(いわゆるガリ勉?)たちや一軍の取り巻き。三軍は、いわゆるナード(オタク)と呼ばれる生徒たちが多い、という印象。これは日本でもアメリカでも。たまに、これらのどれにも属さない生徒もいる(私もスクールカースト外だったはず。カーストの外から傍観してる人だったと思う)。

リーダーシップの話に戻ると、何かのクラブを立ち上げたり、リーダーを務めたりするには、ある程度の積極性が求められる。その積極性を持っているのが一軍じゃないかと思う。もちろん、三軍でも、三軍同士集まってクラブを結成したりすることもあるかもしれない。けれど、一軍の方がよりその機会が多いというか、リーダーになりやすい位置にいることは確実。特にこのような、閉鎖的なアメリカの田舎ではなおさら。この映画では、いじめっ子で「クイーンビー」(女王蜂)と呼ばれていた子が生徒会長になっていて、最後にはノートルダム大という名門に合格していたけど、まさにそう。ナードっぽい男の子は、大学受験に失敗(?)したっぽいし、なんか、このアメリカの受験システムってどうなんだろう・・・。リーダーシップが重要なのは分かるけど、別に支える立場であってもいいじゃない。って思っちゃう。リーダーを経験して、もうリーダーはやりたくないですってエッセイに書いたらどうなるのかな。逆にユニークだ、ってことになるかもね。


まあ、物理オリンピックとか数学オリンピックとかに出場してる子なら事情は違うかも。でも一般的にリーダーシップにすごく重きが置かれているのは事実(あとクリエイティビティ)。三軍の子にとっては、この高校4年間だいぶ辛いんじゃないかな〜って思ってしまった。日本だったら、ひたすら勉強していれば、名門と言われる大学に入れる可能性はあるのだから。

ちなみに私は、運よく1つの部活の部長と有志団体の責任者になっていた。でもリーダーをやってるのはそんなに好きじゃなかった。多分、性格的に。運良く空きができて、流れで私になったのです。もともとそこまで積極的じゃない。成績だって、推薦を狙っている子たち以外はみんな受験勉強に必死で取ろうとしないから、私は比較的簡単に取れた。みんな大学のために成績や課外活動していたら、私はもっと大変だったんだろうな・・・としみじみ思う。


とりあえず、この映画はモヤモヤするってことで。笑



My Life at George Washington University | ホワイトハウスから徒歩10分の世界

ごく普通の女子高生が、メロスも目を見張るほどの粘り強さと努力で、奨学金を受賞しジョージワシントン大学エリオット国際関係大学院に入りました。

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